【事業名称】平成29年度|高知県/南国市
地方公共団体と連携したCO2排出削減促進事業

国民運動「COOL CHOICE」(賢い選択)を踏まえた事業の取組


自治体の紹介

 南国市は、高知県の中部に位置する自治体で、南は太平洋に面しています。
 東西12km、南北23km、総面積125.30㎢で、市北部は四国山地の南端に位置し、山林が広がっています。
 古代から中世までは、土佐の政治、文化の中心とされ、比江地区には奈良時代に国衙が置かれていました。
 土佐国司として赴任した紀貫之が平安京に帰る際に記した「土佐日記」は評価の高い紀行文として知られています。
 戦国時代には長宗我部氏が岡豊地区を拠点としました。
 古くから土佐の要衝であり、交通網が整備されていることから、機械製造業や食品加工業といった企業の工場が立地しており、また平野部では温暖な気候を活かした農業が盛んで、稲作や園芸農業が行われています。

高知県立歴史民俗資料館 長宗我部展示室

南国市ホームページ
http://www.city.nankoku.lg.jp/


事業の概要

 南国市は、平成28年4月27日に「COOL CHOICE」に賛同し、市広報等にロゴを活用した記事を掲載する等の啓発活動を実施しております。

<具体的な事業内容>
1.子どもたちの取組を通じた公共交通機関の利用促進
 南国市を走行する路面電車に「COOL CHOICE」啓発のため電車側面及び車内への広告掲載及を3ヶ月間実施しました。
 広告は「高知県環境活動支援センターえこらぼ」と連携し、同センターが運営する、「高知環境絵日記」に応募があった市内小学生の作品を活用して「環境絵日記電車」とし、小学生及びその家族の公共交通機関の利用を促進しました。
 また、「環境絵日記」参加児童にはCOOL CHOICEチラシ、賛同用紙の配布を行い賛同を呼びかけました。
 さらに一般の乗客に対しても「環境絵日記電車」での移動時間中に子どもたちの作品を観覧していただくことで、環境問題や生活スタイルについての啓発を図りました。
 併せて「COOL CHOICE」のポスターも電車に掲載し、南国市の取組の周知、「COOL CHOICE」賛同者の増加につなげました。
2.公共交通利用促進のための出前講座開催
 NPO法人等と協働して、座学やDVD視聴等による地球温暖化防止の啓発と、実際の電車の乗り方等の出前授業とアンケートを通じて公共交通利用の促進及び「COOL CHOICE」の啓発を図りました。
 なお出前講座実施当日は公共交通利用と地球温暖化に関するパンフレットの配布及び、「COOL CHOICE」賛同募集を行いました。
3.路面電車駅、市内量販店などへのオリジナルデザインポスター掲示
 高知県地球温暖化防止県民会議県民部会と連携し、市内量販店、路面電車駅、高知龍馬空港などへ本事業の周知と「COOL CHOICE」啓発のためのポスターを掲示しました。

シートジャック 運行写真

出前授業


総事業費
3,600,000 円
補助金額
3,600,000 円

事業実施にあたって工夫した点

 南国市は、県庁所在地である高知市と隣接しているため高知市内への通勤・通学者も多いです。
 そのこともあり県内では公共交通機関が発達している地域ではあるが、全国的に見ると高知県の自家用車からのCO2排出量は全国平均より高くなっています。(平成24年度うちエコ診断事業より)
 そこで、実質的なCO2削減効果の高い公共交通機関利用促進をテーマとしました。
 事業全体の啓発の手法としては、子どもとたちの取組やメッセージは地元市民にとっても大きなインパクトを与えると考え、子どもたちが作成した環境をテーマとした絵日記や出前講座等を通じて広く市民に対して啓発を行いました。

担当窓口

都道府県
高知県
地方公共団体名
南国市
部・課・担当係
環境課


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