【事業名称】平成29年度|北海道/滝川市
二酸化炭素排出抑制対策事業「COOL CHOICEでエコたきしよう」

国民運動「COOL CHOICE」(賢い選択)を踏まえた事業の取組


自治体の紹介

 滝川市は、北海道のほぼ中央、札幌市と旭川市の中間に位置し、北海道遺産の石狩川と空知川に挟まれ、市の約6割の地域は森林や農地などの緑に囲まれた中空知地方の中核都市です。
 人口は、約41,000人。市の名前の由来は、アイヌ語の「ソーラプチ」=「滝下る所」を意訳したものです。また、空知川の中流には滝のような段差がありアイヌの人々から「ソーラプチペツ」=滝のかかる川・滝の川」と呼ばれており、滝川という地名がつけられました。
 夏は30℃を越え、冬はマイナス20℃を下回る夏と冬の寒暖の差の激しい内陸性気候であり、降雪量は約7mと北海道内でも有数の豪雪地帯です。
 滝川市の自慢は、作付面積日本一(平成29年)の菜の花畑。開花時の5月下旬~6月上旬には市内に菜の花の黄色いじゅうたんが一面に広がり、美しい景観が魅力です。
 また、上昇気流が発生しやすく、航空管制の制約も少ない滝川市はスカイスポーツが盛んな街で、日本で唯一、グライダーの体験搭乗が常時できる「たきかわスカイパーク」は全国トップクラスの設備を備え、日本中からグライダー愛好者が集まります。

アジア最大のグライダーパーク

滝川市ホームページ
http://www.city.takikawa.hokkaido.jp/


事業の概要

 昨年度から始まった第2次滝川市環境基本計画・地域行動計画(以下、「環境基本計画」)に基づき展開する市民運動『エコライフたきかわ(通称:エコたき)』に国民運動「COOL CHOICE」の視点を踏まえ、市長が主体となり全市的な取組として推進します。『COOL CHOICE で「エコたき」』をキーワードに、国民運動「COOL CHOICE」に対する理解の促進と賛同を図り、地域での低炭素ライフスタイルの普及を行います。なお、今年度は市民運動推進の2年目であることから、初年度で市民に浸透した「COOL CHOICE」と「エコたき」の基本理念を元に、環境基本計画において推進する地球温暖化対策、環境教育を通した人材育成の視点から小学生から大人まで幅広い世代の市民を巻き込んだ事業展開を行いつつ、地域での持続的な取組を促すものとします。
 また、本市で企画・運営を行っている滝川市内高校生ボランティアチーム「エコ部!」、文部科学省が推進する「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」に認可されている北海道滝川高等学校科学部や國學院大學北海道短期大学部、滝川西高等学校、滝川工業高等学校、市内小・中学校、教育関係機関、自動車学校、市内で環境保全活動を行う「たきかわエコネット」登録8団体及び元教諭や地域おこし協力隊が主体となる「エコ部!」サポーター等の個人・団体、市立図書館、北海道中央バス、タクシー会社等と密に連携を図り、地域の明日を担う若者たちが、「COOL CHOICE」の重要性を理解し、地球温暖化対策に対する正しい知識を身に付け、その防止に向け自ら考え、行動することができる自主・自律性の向上を図り、将来の環境活動をリードしていける人材の育成を目的とします。

高校生ボランティアによる小学生への地球温暖化防止をテーマにした環境授業

高校生ボランティアによる小学生への地球温暖化防止をテーマにした環境授業

國學院大學北海道短期大学部「地球温暖化防止活動普及大使」による環境授業

國學院大學北海道短期大学部「地球温暖化防止活動普及大使」による環境授業


総事業費
4,999,000 円
補助金額
4,877,000 円

事業実施にあたって工夫した点

・環境学習プログラムの手法を活用することで青年層への効果的な訴求を行うとともに、小学生をはじめとする若年層へ伝えるためのノウハウの継承を図り、市全体に地球温暖化に対する問題意識や防止活動の拡大につなげました。
・青年層が主体となって普及事業を行うことで、個人、団体、企業を巻き込んだ展開につなげるとともに、青年層自身も、様々な人との関わりや経験を通して、学び、自主・自律性の向上を図り、将来の環境活動をリードしていける人材の育成につなげました。
・市内小学校(学童クラブ)、高等学校、短期大学での取組の定着、次世代の普及大使、地域のリーダー育成を視野に入れた展開を行いました。
・小学校から大学、大人世代の交流促進による環境コミュニティの創造・拡大につなげました。
・自動車学校と連携し、卒業生等に定期的にエコドライブについて周知することにより、環境にやさしい運転を心がけました。
・公共交通機関に「COOL CHOICEで『エコたき』」のステッカーを貼ることや各事業において公交通機関を使う行動が地球温暖化防止につながることを知ってもらい、公共交通機関の利用促進を促しました。
・普及効果や課題の把握・分析を行い地域での継続した取組の基盤形成につなげました。

担当窓口

都道府県
北海道
地方公共団体名
滝川市
部・課・担当係
市民生活部くらし支援課 環境衛生係


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